晴れの月曜日。エディンバラは非常にコンパクトな街であらゆるものが歩いてすぐの距離にある。急な坂を切り開いて造った狭い街であるエディンバラと、平らで街が大きく広がるロンドンとでは性格が大きく異なるみたいだ。 アリス・マンローの「キャッスル・ロ…

晴れの土曜日。時差ボケで早く目が覚める。 朝ご飯を食べてロンドン探索に出かける。平らで歩きやすい街である。ハイド公園からバッキンガム宮殿へとぶらぶら回る。ランニングをしている人も多い。ザ・マルではペリカンたちがバッキンガム宮殿の方向に行進し…

晴れの金曜日。 不安で寝付きが悪い。準備はしたから大丈夫だと思うのだけれど、不安が残り、うまく寝られない。 不眠の人は常にこれくらいの不安にさらされているのであるかと思い、その生の厳しさの一端に触れたような気もするが、それは私の傲慢かもしれ…

晴れの火曜日。仕事を片付けて、ホワイトデーらしくチョコレートとプリンを買って帰る。病院に行っていた妹が、検査の数値がよかったとのことで、機嫌よくアップルパイを買ってきていたのでお菓子の多い家になる。上等な紅茶を入れていただく。 明日から出張…

晴れの火曜日。 突然押しかけるように送ったメールにお返事がある。大変ありがたい。 ネパールのお土産や部屋の整理をしたら出てきたものなど、いろいろと頂く。紅茶もいただけるらしい。これまたありがたい。 思いもよらぬ人が結婚されたと聞いてみなで驚く…

雨から曇りの火曜日。 人文科学の専門家なら人の心がわかるだろうと期待されている節があるのだが、そんな魔法みたいなことができたらこんなことになっとらんですがな。 人の心がわかりたいかと言われると、特にわかりたくもないというか、だって人の心の中…

晴れの月曜日。 弟が帰る。退屈だから月1か二カ月に1回くらいは帰ってきてよと言ってめんどくさがられる。弟は乗る予定の飛行機が飛ばなくて、予定よりも遅くなるも、無事に帰る。 上野直昭書簡が発掘され、九鬼の伝記的事実に関する様々な情報がこれから明…

晴れの日曜日。今日は法事。 出隆自伝を読んでわかることは、戦前の東京の哲学を考えるには桑木厳翼の研究が必要ということ。あと昭和前期に哲学の危機や危機の哲学といった言葉が流行したみたいなので、それが何だったのかを考えるという仕事はありそう。 …

雪の土曜日。朝から勤行に参加する。お経だけだと思ったら、仏舎利を見せてもらったり、摩尼車を回させてもらったりと充実していた。信仰が根付いていて、多くの信徒に支えられている寺院のようだった。 研修する。みな哲学に期待があるらしいのだけれど、期…

晴れと雪の金曜日。 大学の研修旅行運営業務のために高野山へ行く。約10年ぶり3回目の高野山行きである。 高野山までの電車の中でつれづれに昔の思い出を書いたのだけれど、まだ高野山は遠く、道半ばでしかない。遠い。 ケーブルカーに乗ったら複数言語で高…

晴れの木曜日。ぼちぼち仕事をしたらやっぱり夕方には眠くなる。疲れやすすぎる… 疲れて難しいことをする元気がなくなったら出隆の自伝をめくる。出は思想的立場が異なる人とも、交友していて、興味深い話がいろいろとある。平泉澄が敗戦直後に辞表を出して…

曇りの水曜日。寒い。 仕事をしたら夕方には眠くなった。あまり体力が続かない。 出隆の自伝にはたまに和辻哲郎が出てくるのだけれど、売れっ子学者としてではなく、たいていは大学で苦戦する人として語られる。大学時代の同級生は優秀なお金持ちの「紀尾井…

雨の火曜日。荒天。 なんてお返事するのがいいだろうとか、どう言えばいいだろうとか、そういうことを考えているうちに時間が過ぎていく。 今日は寒いなあと思いながら自販機で買ったコーヒーがアイスだった。迂闊…

晴れの月曜日。 あまりにも大きな欠落だと気が付かないことがある。例えば送られてきた原稿にタイトルがないとか。 博論を書いていたころは黒色のラップトップを使っていたので、論文中に「黒色のラップトップ」が具体例として登場するのだけれど、今はシル…

晴れの日曜日。 もっと政治・経済・法についての知識があったほうが良いのだろうと思うことがこの年になって多い。ルールとお金とモノのやり取りを考えないと片手落ちな気がするというか、自分は言語によるコミュニケーションのことばかり考えすぎている。 …

晴れの土曜日。たまに粉雪が舞っている。 桜の枝物を買いたいけれど、もう少ししたら出張に行くから止めておく。今年は見送り。 図書館から借りてきた本を読もうと思って開いたら何かがおかしく、よく見たら同じ著者の目当てとは別の本を借りてきてしまって…

晴れの木曜日。 久方ぶりに『善の研究』読書会をする。最近は九鬼のことを考えているので西田的な考え方に触れると違和感があり、それを話そうとしてあまりうまくいかず、考えていた。自分自身のことを顧みなければならない。 愛媛から旧友が来る。季節限定…

曇りから雨の木曜日。 科研費が不採択だったのでがっかりする。あまりうまく書けていなかったから、通ったらびっくりではあったけれど。発表30分後に次の研究助成に応募するための打ち合わせの予定を入れておいたので、そちらへ。 研究計画の打ち合わせをし…

晴れの水曜日。 中井正一にしろ桑原武夫にしろ、九鬼周造を慕った若者たちは社会でアクティブに活動する雄弁な学者になる。彼らはあまり弁の立つ方ではなかったという九鬼のどこに魅力を感じたのだろう。逆に対照的だったから良かったのかな。 マレーシアに…

寒い火曜日。朝から背中の筋肉が張っている。 この手の作業はChat GPTを使うと便利としばしば耳にするシチュエーションがちょうどあったので使ってみたらすごくうまくやってくれてびっくりした。 グーグルマップで俯瞰しながら、ごくわずかな平野に村や町を…

曇りの月曜日。寒い。メールになんて返事しようかと悩んでいたら時間が過ぎていった。 キャンパス内のコンビニでお昼ご飯を買っていたら前の所属でお世話になった人たちとたまたま会う。お互いに元気そうでなにより。 資料をひっくり返してメモをしようと思…

雨から曇りの日曜日。 「これでコーヒーを飲むとおいしいといわれている」という頂き物のカップを愛用しているのだけれど、いつも紅茶ばかり飲んでいてあまりコーヒーに用いていなかった。父がコーヒーをいれていたので一緒にいれてもらう（インスタントだか…

晴れの土曜日。 近所のATMでお金を下ろそうと思っていたのに、しばらく行かないうちに撤去されていた。少し歩いて郵便局まで行く。 テレビでブレイキンをや見て、すごいな、面白いなと思う。人間はあそこまで身体を使いこなせるのだな。 『宝石の国』の最新…

小雨の金曜日。 博論を書いた時のやや締まりのない文体を単著用に整えて回っている。その頃はこう書かないといけない事情が僕の中にあったのかもしれないけれど、もうあまりよく覚えていない。 『庄野晶短編集 グッド・ナイト・フィールド』が良かったから庄…

小雨の木曜日。朝からよく働いた。今日はみんないい人だと思う機会が多かった。 帰り道で先輩に会う。いろいろ大変だという話に尽きる。どうなることやら。 グーグルマップを見ていたら九鬼周造のお墓がマークされていて関心した。本当に何でもマークされて…

雨の水曜日。 残念なことを聞いて気が滅入る。厳しい。 ぼちぼち仕事を済ませているうちに夕方になり、夜になる。少しずつ何かが片付いていく。 『ルリドラゴン』連載再開は喜ばしいニュースだ。めでたい。

雨から曇りの火曜日。日の変わる頃に結構ざあっと降った。 たまに死ぬことについて考える。考えるといっても怖いなと思うくらいなのだけれど。たぶん痛そうだし、苦しそうだし。死んだ後についてはわからないし。いつ死ぬかわからないし。 知人の多いところ…

雨の月曜日。 業務上必要だけれど気の進まないメールを送ったらファイル容量オーバーでメーラーデーモンになったので、何ごともしぶしぶやろうとしてはいけないと思う。修正して再送信する。 あんまりよく考えずに出張の飛行機を予約していたらクレジットカ…

曇りの日曜日。暖かいというよりはぬるい。 原稿を書いていると文章作成に集中が向いてしまうために、日々の行為が、その場に何となく適応しそうな行為を半自動的に実施するようになる。生成AIによる文章作成はそれっぽい文章を繋いでいるだけらしいけれど、…

晴れの土曜日。 出張のための飛行機のチケットを購入しようと思うのだけど、必要な情報を入力して購入へのクリックするたびに「値段が変わりました」とやり直しをさせられ、それが3回続いたので今日は縁起が悪いということにして購入は日を改めることにした。…