2024年3月18日月曜日

 晴れの月曜日。エディンバラは非常にコンパクトな街であらゆるものが歩いてすぐの距離にある。急な坂を切り開いて造った狭い街であるエディンバラと、平らで街が大きく広がるロンドンとでは性格が大きく異なるみたいだ。

 アリス・マンローの「キャッスル・ロックからの眺め」のキャッスルロックはエディンバラ城の城山のことだったと思い出し、ちょうどすぐそこなので行ってみる*1。大変眺めが良い。街全体からリースの海まで見える。「キャッスル・ロックからの眺め」かとしみじみ感じて満足した。エディンバラ城の建物や展示も面白いのだけれど、僕は街から海まで一望出来たことが最も良かった。

 キャッスル・ロックは風が強かった。キャッスル・ロックにそびえるエディンバラ城スコットランド王家が住んでいたはずなのだけれど、こんなに風の強いところに住むのは大変だろう。たまたま今日は風が強かったというだけならいいけれど、これが毎日だったら困るだろう。

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*1:マンローの「キャッスル・ロックからの眺め」は新潮クレスト・ブックスから出ている『林檎の木の下で』に収録されている短篇で、原書の表題作。マンローの小説はすばらしいので(なんたってノーベル賞作家ですから)、読んだことのない方はぜひ。