雨の金曜日。現代日本で生きているとメールアドレスはぽんぽこぽんぽこ増える。今のところ問題なく管理できているから良いのだけれど。メールというのはそういうものらしい。
ちらっと大学院の新入生たちのプレゼンテーションを見たら工夫されたわかりやすいスライドを作って堂々と話している。見ながら「きっちりしていますね」「ええ、本当に」と話すばかり。立派だ。
合間を縫って上林暁の随筆をパラパラめくる。謙虚で端正、しかし伸びやかな文章。上林の故郷高知の山川のあり方ををそのまま文章に転じたよう。こういうものを書けるようになりたい。
若い人たちと研究の話をしたら自分の意見を述べた上ではっきり僕の意見を批判してくれたりするのでとても楽しい。別の子は僕が某先生の論文を踏まえて「こんな話があるよ」と言ったら、ちゃんと知っていて、他の先生はその見解に否定的だと教えてくれたりした。よく勉強していて偉い。
