2023年2月19日日曜日

 雨から曇りの日曜日。先輩の結婚式のために京都へ向かう。阪急京都線に乗ったら準特急なるものができている。快速急行が名前を変えたらしい。へー。
 車中で宮内悠介「カブールの園」を最後まで読む。良い小説なんだけど、宮内さんは作家として確かな実力があるので私たちは要求が高くなってしまう。「カブールの園」という語に少し負荷がかかり過ぎかなと思う。あと、最後のパートもう少し厚くしてほしかったかな。もちろん、優れた小説であることは大前提として。
 乗り換え駅の階段を降りたところで先生に会う。一緒に地下鉄に乗って向かう。先生は京都競馬場ウインズ京都の話をする。式場に着いて長らくご無沙汰していた方々に会う。僕は久しぶりに会った人からは「何年経っても変わらないね」といつも言われるのだけれど、今回も言われる。でも、皆さんもあまりお変わりないですよね。僕らが学部生のころの人科ってこういうところだったなって感じ。皆さん相変わらずお元気そうで良かった。
 新郎新婦とお子さんの3人を中心とした品のある素晴らしい式でした。すごく丁寧に準備されていて、何から何まですごかった。先生はいつも通りアドリブで乾杯の挨拶をし、友人代表スピーチをされた先輩は「今頼まれた、どうしよう」と言いながら前に立ち、ポケットから紙を取り出して立派にスピーチをされる。いつも通りですね。全ていつも通りで、そして暖かな愛に満ちている。結婚式だからもちろん特別なんだけど、しかし式の底には暖かい「いつも通り」が流れている。おめでとうございます。
 式であった皆様と喫茶店に行って研究の話などを聞いたり、自分も少し話したり。自分の詳しくない分野なのでなかなか面白い。その後なぜか会場近くに来ている同期・後輩たちと合流してみんなで2軒回る。途中同期から「君とは魂のステージが違うから、俺のほうが上だから」とマウントを取られる。へー。面白いのでゲラゲラ笑う。いや、それで僕が君に魂のステージで負けてるとは思わんけどな!
 朝から晩まで面白かった。明日からも頑張ろう。