2023年8月13年日曜日

 晴れ時々夕立の日曜日。暑い。
 親戚で集まって迎え火を焚こうとしたところで夕立が来る。祖母の葬儀や法事などはたいてい雪や雨になる。今日もそういうことなのかもしれない。しばらくしたら止んだので迎え火を焚く。その後夕飯を食べていたらまたポツポツ降ってくる。蒸し暑い夜になった。
 何だかんだと心配なことはあるものの、自分のできることはしてあるので、これ以上どうすることもない。良い方に転がるのを祈りつつ待つだけ。二十歳ぐらいのころに鷲田清一堀江敏幸の待つことについて書いている哲学エッセイや小説を読んで、妙に苛立たしさを覚えたのだけれど、それはまだ何もわかっていなかったから。いつもいつも待つしかないことばかりであり、私たちは常に何かしらを待っている。しかしその逆もまた然り。いつもいつも待たせるしかないことばかりであり、私たちは常に何かしらを待たせている。待つことと待たせることによって世界は運動している。待つ/待たせるを解消するために私たちは活動するのである。しかし、待つ/待たせるが完全になくなるのは世界が静かに止まるときだろう。待ち上手/待たせ上手になりたい。その方法さえわかれば、ある程度は平穏に暮らせるのではないか。では待ち上手/待たせ上手とは何か。何でしょうね。その答えを出すには今の自分は十分ではない。しばらく待つ/待たせるしかない。