晴れの金曜日。一時夕立があり、雷が鳴っていた。
畑違いの分野のセミナーのはしっこに座っている。聞いても全然わからないだろうと思っていたけれど、思いのほか面白い。微分が使えると本当に便利で現代という感じになるんだけど、この分野では使えないから中世って感じとおっしゃっていて面白かった。他分野の人はまた別様の仕方で世界に臨む。それを表現する言葉は自分からは出てこない者なので、目が開かされる。また当たり前のこととして意識されなくなっている重要な情報を聞き出すのは非常に難しいから、とりあえず一つ作ってみて、ダメだしをしてもらう形で聞き出し、それを早いペースで繰り返すのが良いというお話は参考になった。
わからないことが多いからこそ、「信頼」できるか否かがカギになる。それゆえに「嘘」は致命的な問題となるのだと当たり前のことを考える。恐らくそのポイントを思想の議論に組み込んだのは中井正一である。中井は偉い。そのうえで、私たちの課題はどのようにして他者を信頼する／されるのか、そして信頼できないときにどうするのかという問いに尽きるのかもしれない。
お世話になっている方々と食事に行く。あれこれ話して楽しかったし勉強になった。置時計もいただいてしまい、ありがとうございます。
