晴れの水曜日。上海の甫東空港でトランジットする。空港を歩いていたらお茶屋さんがあったので見てみると茶器が充実していて、荷物にならなかったら思わず買ってしまいそうになった。いつか中国茶器を一式揃えたい。とりあえずたくさん並んでいるお茶っ葉の中に鳳凰単叢があったので一つ買っていく。イギリスでもなんだかんだとたくさん買ったのに、また買ってしまった。しばらくは倹約しないといけない。
甫東空港から関空へ。パラパラと『堤中納言物語』をめくっているうちに眠っていたらしい。目が覚めたら乗務員さんに水と機内食を提供される。お米がジャポニカ米になっていた。やっぱり行きしなの機内食よりも帰りしなのものの方がずっとおいしい気がする。これは僕の気の持ちようの問題だろうか。
『堤中納言物語』は昔から好きで、折々に岩波文庫の原文で読んできた。中島京子訳は原文の雰囲気を残しつつ、大変読みやすく書かれていてすばらしい。おすすめ。
帰国する。荷物を回収するところに麻薬探知犬と思しき犬がいて、僕の荷物も嗅いでいた。麻薬は持ち込んでいないから何もなかった。
職場に行って急ぎの仕事を済ませ、お土産を配る。ショートブレッドは少し箱がへしゃげてしまった…
異動される先生から紅茶をいただく。ありがとうございます。
帰って荷解きをする。さすがに疲れた。充実した出張でした。