晴れの木曜日。
昼飯時に食堂にうどんを食べに行ったら知人が何人もいたので何回も挨拶をしながら券売機に並ぶ。
同僚に面と向かって「コミュニケーション力低いよね」と言われる。薄く笑いながら「そう見えますか」とお答えする。「うん、やっぱり誰しも苦手なところってあるからさ。私もあるもん、お互い弱点を補い合いながら……」と元気よくにこやかにお話しされるのを薄い笑顔で聞く。自分は薄い笑顔で聞いていると思っているのだけれど、本当はどういう顔をしているのだろう。一回見てみたいな、今の自分がどんな顔をしているのか。同僚のお話を一通り薄い笑顔で聞いて差し上げてから、こちらから申し上げねばならないことをお話しさせていただく。
祖父の家に寄って、来年単著を出す方向で準備中と伝えて喜んでもらう。こういう時が一番うれしい。
