2023年7月4日火曜日

 晴れの火曜日。暑い。日差しが鋭い。
 都合2lのペットボトル飲料を3本買って持っていく。ずっしり。後で少し腰が痛くなった。
 10日間ほど前に拝見した「なぜそもそも世界は一であるはずなのに現実には無数の個物が、それも私がその視点を取ることのできない他なるものとして、存在するのか」という西田研究者の先輩の問いがずっとひっかかっている(「問いを拝見した」というのも妙な表現だけれど、それが一番しっくりくる状況だった)。メルロ=ポンティについての話を聞いて今更ながらこの問いと近い発想がメルロ=ポンティにもあると気がついた。メルロ=ポンティ西田幾多郎やうちの先輩などはそういう世界観に生きていて、個体化論が彼ら自身に真に迫った問いとしてあるのだとやっとわかってきた。わかってきたというか、これまでもそういうものであるとは知っていたけれど、それが実感されてきた。九鬼周造に影響を受けながら「世界は無数の個物からなるものであり、それらは全くの孤独であってもおかしくないのに、どうしてしばしば邂逅してしまうのか」を問いとしてきた私と、彼らの世界に向かう姿勢はそれとは随分異なる。そういう当然のことがやっとわかってきた。