2023年7月13日木曜日

 雨や曇りの木曜日。蒸し暑い。
 自然哲学について考えようとしているうちに「自然」と「天然」の違いについて考え始めた。「天然」はだいたい「自然」と重なる。例えば「天然水」は「ナチュラルウォーター」のことだ。しかし「天然」の方が「人の手が介入していない」という点を強調しているように思われる。差異が出るのは、例えば「自然な笑顔」と「天然な人」などのケースだ。この場合「天然な笑顔」とは言わないし、「自然な人」とも言わない。例えばインターネットで検索をすれば「自然な笑顔の作り方」について紹介するウェブページが数多くヒットする。この手の「自然」は一般に合理的で理解可能な装いをしていて、訓練を通じて習得することが可能だ。このように、あたかも本性上のものであるかのように見えるまで訓練された最も「不自然」な状態である「自然」を人はしばしば求める。一方で「天然な人」は全く洗練されていないマイペースな人とされる。この「天然な人」は素朴で、技術性や悪意がない。「天然な人」は一見して全く理解できない言動をするし、訓練してなれるものではない。最近は「天然」よりも「自然」の方がよく使われる。今は無加工な天然よりは、訓練された自然の方が好まれるのかもしれない。
 こんなことばかりで、自然哲学についてはほとんど何も考えていない。
 夕方からしばらく腹痛になる。痛い。痛いなりにしばらく作業をしていたら落ち着いた。