2023年7月8日土曜日

 曇りの土曜日。鼻に出来物があって痛い。最近よく顔に出来物ができる。
 予定が空いたので祖父の家に行く。庭に背の高いヒマワリが3本ぐらい育っていた。紅茶をいれて祖父と最近のことから昔のことまで話す。祖父も元気そうだった。
 Kindleのセールで買った陸秋槎『ガーンズバック変換』イアン・マクドナルド『時ありて』キム・チョヨプ『地球の果ての温室で』の3冊を読み終える。『ガーンズバック変換』は「SFの醍醐味とは、パスティーシュではないかと思う。」と述べる作者によるリスペクトに満ちた作品集。作者は非常に勉強熱心だ。『時ありて』は、「しみじみ」を味わう作品。そんなに読みやすい作品ではないけれど、ここ一番でしっかり決めていく。キム・チョヨプ『地球の果ての温室で』はデビュー作『わたしたちが光の速さで進めないなら』と同様に女性たちの物語を描いている。この設定とストーリーであればもっと派手に書くこともできたはずだけれど、あえてこの構成を選んで殺伐としつつも常に暖かい作品に仕上げているのは、作者の確かな力量を示していると思う。3冊とも良いSFでした。

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