晴れの土曜日。うちのあるマンションの前の道を歩いていると杖をついたおばあさんに話しかけられる
「すごいカラス」
おばあさんの指さす方へと振り返って見上げてみればうちのあるマンションの上を何羽ものカラスが舞っている。
「そうですね」
「何あれ」
「なんかいるんですよ」
見渡せばうちだけでなく、周囲のどのマンションの上も同じようにカラスだらけである。カラスの鳴き声が町中に響き渡っている。今ここはカラスの街。
季節や気分に合わせてツイッターとラインのアイコンにしているお団子マークの色を変えるのだけれど、何も考えずに作ると同じような傾向で固定してくると最近特に感じるようになってきた。マンネリ化である。対策としていろいろなカラーパレットを眺めている。色の趣味に限らず、何事もいろいろ見ないと固定化してくるから勉強しないといけない、とか思いながらカラーパレットを参考にいくつか作ってみるのだけれど、作ってから眺めてみるとどこか見覚えがある。結局自分が自分の好みに従って選ぶ採用するカラーパターンは似通っていて、どうも固定から抜け出せない。
担当者不在で読書会は流会になる。いる人たちで授業で教えるのは難しいという話など、ふわふわと雑談する。ふわふわ。
カントなど昔の人の毎日時間に正確だった系の逸話はいくつかあるけれど、クォーツ時計の開発される前に時間に正確に行動できたってすごいなと思いながらポケットウォッチの時間をスマホの時間を見ながら合わせる。1分ぐらいずれていた。スマホをポケットに入れてポケットウォッチを持っているのも、変な話のように思えるかもしれないけれど、そういうものなのだ。時計は授業するときに教卓に置いておくとちょうど便利。
夕方にうちの近くで空を見上げてももうカラスはいない。ここは昼の出先で夕方から夜にはどこかへ帰る、のかな。
夕飯に餃子を食べた。おいしかった。食べたら疲れが出て少し寝る。友人と会いに出かけていた父がロールケーキを買って帰ってきたので起きて紅茶をいれる。黒豆入りのおいしいロールケーキだった。
