2024年10月1日火曜日

 晴れ。

 いろいろあって忙しい。とりあえずちゃっちゃと済ませて古巣の授業に潜りにいく。長いこといるので、一貫しているものと変化していくものが見える。だんだんわかるようになることもあり、ずっとわからないものもある。

 後輩と話していて思い出したこと。その昔、ある有名な研究者の方がシンポジウムの中で「私、(研究対象)を愛してます」と断言されているのを見たことがあり、僕はおそらくそれを一生覚えている。僕は研究対象に対して「愛」というものは抱かないけれど、「愛してます」と断言する人に対するほのかな憧れはある。自分にとって研究対象がなにかというのは言いにくい。既存の日本語には、それを的確に表す表現がないように思う。あえて言うなら、横にある不思議なものという感じ。それはいつも僕の横にあり、わかるようでわからない。