2024年6月29日土曜日

 曇り。

 身体の動かない日なので昼寝をするか高浜虚子『回想 子規・漱石』を読むかしていた。旧制高校時代の虚子は、ドイツ語の予習をせずに授業を受けたり、下駄で器械体操の授業を受けたりしたら教師に怒られたから嫌になって退学する。そして東京に出て文学者になると口では言いつつ大して何もしない日々を送る。子規からは学問しろと言われるも、それを拒絶する。自分は非読書主義だと虚子は言う。結核のために人生が長くないことを自覚して必死になる子規と、お気楽でやりたいことしかやらない虚子のコントラストが際立つ。

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