2023年9月15日金曜日

 晴れの金曜日
 「阪神優勝おめでとう。されど人生は続く。厳しいね。」というツイートを見て、これは「メメント・モリ」ということかと一瞬思った。いや、違うことはわかってますよ。でも「されど人生は続く」と「死を想え」とは結局おおよそ似たようなものではないですか?ちょうど世の果てでは空と海が交じるように。まあアラサーは「されど人生は続く」とか「死を想え」とか言うほど若すぎず、老いすぎてもいないから、わからないけれど。
 締め切り直前になって特大のミスに気がつき大慌てで修正して時間ギリギリでなんとか提出する。うかつすぎる……あまりにうかつすぎる……あまりにうかつだったので呆然としている。こういうのはよくない。「自分は必ず間違える」を掲げて仕事のやり方を改めたいというか、もう少し自分をうまく扱えるようにならないといけない。
 『葬送のフリーレン』11巻を読んでこれはまあすごいものを描いているものだと驚くばかり。言語だけでは表現しにくい情動を繊細に描いている。黄金都市編の最後は見事なものでした。このパートについてはグリュックの存在が大きい。この老獪な人物のおかげでマハト・グリュック・デンケンの関係は陰影の深いものになっている。グリュックの「悪友」と「友人」の使い分けが大変印象的だった。

 

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