2023年6月22日木曜日

 雨から曇りの木曜日。横殴りの雨を傘で辛うじてしのぎながら水たまりを避けつつ歩く。歩いていたらくしゃみが出る。腰に痛みが走る。こういう痛みは危険である。まだ大丈夫だけれど、もう一回くしゃみをしたら次は継続的な強い痛みになるかもしれない。そういう不穏さがこの痛みにはある。
 バタバタと働いていたら夜になる。帰りの電車で人類学の先生に会って車中でも仕事の話をしてしまう。次に電車で会った時は仕事の話はしないようにしようと誓って別れる。ここ数日苦戦していたタスクに一区切りついたのでもう一週間分働いたような気がしている。テレビの番組表を見ながら「何で今日は金曜ロードショーがないんだろう」と5秒ぐらい本気で考えて「あ、まだ木曜日だった」と気がつく。
 読んでいるマンガに自分の母校のちょうど自分が所属していた部活に在籍しているという設定のキャラクターが出てくる。ただそのキャラクターの設定がいろいろと甘いので、そのキャラクターと過去の自分や部活の仲間が結びつくことはなく、表面的な記号として使われているような印象を受けるに留まる。現実のものをフィクションに取り込むのも難しいんやなと思う。こうやって批判をしつつも、僕はこのマンガを、10代を過ごした街へのノスタルジーゆえに、読み続けるのだろうけれど。