2023年3月12日日曜日

 晴れから曇りの日曜日。引き続き上着のいらない日。ところが祖父のところに行ったら家の中は屋外よりも寒く、カーディガンもパーカも着ずに出たことを後悔する。仕方がないので暖房をつけて、部屋が暖まるまで庭の植物に水やりをする。祖父の庭はきれい。
 祖父は自分の母が昭和10年代に作っていた鳥の手羽元とキャベツの煮物の復元に挑んでいる。うまく行かないらしい。料理のことを何もわかっていない80年前の子どものころの記憶頼りだからなかなか正解にはたどり着けないらしい。
 祖父は國分さんの岩波新書の『スピノザ――読む人の肖像』を読んでいるらしい。新書やけどえらい難しいな、とのこと。ちょうど『エチカ』を持っていたので「スピノザあるよ」と渡す。お互いスピノザは難しいねとケラケラ笑いながら話す。
 お疲れ様会に火鍋を提案されて、みんな乗り気みたいなので若いなと思う。現在の体調的に僕の胃腸はそんな辛いものには耐えられないので遠慮させていただく。石川の先輩に言われたように僕はもう若くないのだった。